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2014/10/15

経済産業情報

エア・ベルリンとエティハドのコードシェア便を独当局が不承認

この記事の要約

独航空大手エア・ベルリンのヴォルフガング・プロックシャウアー社長は10日、同社とエティハド航空(アラブ首長国連邦)のコードシェア便運航計画が独連邦航空庁(LBA)から承認されなかったことを明らかにした。両社のコードシェア […]

独航空大手エア・ベルリンのヴォルフガング・プロックシャウアー社長は10日、同社とエティハド航空(アラブ首長国連邦)のコードシェア便運航計画が独連邦航空庁(LBA)から承認されなかったことを明らかにした。両社のコードシェア便は経営再建に取り組むエア・ベルリンの大きな支えとなっており、同社が受ける痛手は甚大だ。プロックシャウアー社長はLBAの決定を理解できないとして、差し止めに向けて法的手段を講じる考えを表明した。

両社は現在、コードシェア便を60本、運行している。LBAが不承認としたのは冬季フライト計画で予定しているもののうち34便。これまでは問題なく承認されていたが、今回、突然、不承認となった。経済紙『ハンデルスブラット』が連邦経済省の情報として報じたところによると、両社のコードシェア便がドイツとアラブ首長国連邦の航空協定に合致していないことが不承認の理由という。

エティハドは2011年、エア・ベルリンに資本参加した。出資比率は現在29.2%で、これまでに総額8億ユーロの資金注入を行ってきた。エア・ベルリンはエティハドの支援で経営を維持している状況だ。コードシェア便提携により、エア・ベルリンは搭乗率を向上。エティハドも支線網を拡充している。