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2014/10/22

企業情報

フィリップス―赤字転落―

この記事の要約

電機大手の蘭フィリップス(アムステルダム)が20日発表した2014年7-9月期(第3四半期)決算の純損益は1億300万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億8,100万ユーロ)から大幅に悪化した。減価償却や訴訟費用、中 […]

電機大手の蘭フィリップス(アムステルダム)が20日発表した2014年7-9月期(第3四半期)決算の純損益は1億300万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(2億8,100万ユーロ)から大幅に悪化した。減価償却や訴訟費用、中国・ロシアの需要低迷が響いた格好で、営業損益(EBITDAベース)も5億6,400万ユーロの黒字から700万ユーロの赤字に転落。売上高は1%減の55億4,700万ユーロに落ち込んだ。

ヘルスケア部門のEBITDAが前年同期の黒字(3億2,900万ユーロ)から1億5,100万ユーロの赤字へと落ち込み、全体が押し下げられた。同部門では競合マシモとの訴訟に絡む引当金(3億6,600万ユーロ)と、米クリーブランド工場の生産停止に伴う棚卸資産評価損(4,900万ユーロ)をそれぞれ計上した。マシモとの裁判では敗訴を受けて控訴している。