航空大手の独ルフトハンザ(フランクフルト)は10月30日の決算発表で、2015年12月期の営業利益見通しを下方修正した。景気が減速しているうえ、航空旅客市場での競争も激化しているためで、従来予測の20億ユーロから「14年12月期の営業利益見通し(10億ユーロ)を大幅に上回る」に引き下げた。15年12月期の営業利益を下方修正するのはこれで2度目。
ルフトハンザではパイロットが今年4月以降、ストライキを計8回実施した。その影響でこれまでに利益が1億7,000万ユーロ押し下げられている。経営陣は今回、14年12月期の営業利益見通しを据え置いたものの、今後もストが行われた場合は下方修正する可能性があることを明らかにした。
14年1-9月期の営業利益は8億4,900万ユーロで、前年同期を28.1%上回った。航空旅客事業は減益となったものの、その他の事業で業績が改善したことが大きい。最終利益は95.1%増の4億8,200万ユーロと大幅に拡大した。売上高は226億2,400万ユーロで、0.6%落ち込んだ。