ドイツ連邦統計局が10月29日発表した国内製造業のエネルギー消費量は昨年、4,056ペタジュールとなり、前年比で1.8%減少した。最も多く利用されているエネルギー源は天然ガスで、シェア27%を記録。これに電力(21%)、石油・石油製品(21%)が続いた。
エネルギー消費量が最も多い産業は化学で、全体の30%を占めた。2位は金属製造・加工(22%)、3位はコークス製造・製油(10%)だった。ただ、化学産業では石油などのエネルギーを原料として大量に利用しており、それを除いた純エネルギー消費ベースでみると、同産業のシェアは20%に低下する。
製造業の純エネルギー消費量は昨年3,399ペタジュールで、08年の3,597ペタジュールから5.5%減少した。金属製造・加工産業で8.1%低下したことが大きい。コークス製造・製油と化学産業ではそれぞれ4.3%、1.8%増加した。
同統計は雇用規模が20人以上の企業およそ4万5,000社から得たデータをもとに作成されている。