自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が11日発表したVWブランドの10月の乗用車販売台数は51万7,400台で、前年同月を0.4%下回った。8月と9月も小幅な伸びにとどまっており、販売はこのところ低迷している。
一方、1~10月の販売台数は前年同期比2.6%増の508万台となり、初めて500万台を突破した。来週には中型車「パサート」の新モデル販売を開始することもあり、2014年通期では600万台を超えると予想している。
1~10月の販売増加率が最も大きかった地域は前月同様、アジア・太平洋で、12.4%増の247万台を記録。主力の中国(香港を含む)は13.8%増えて230万台となった。
欧州は西欧(ドイツを除く)とドイツがそれぞれ5.5%増の71万9,500台、4.2%増の48万3,500台に拡大。ロシアの不振が響いて東欧が9.0%減の20万500台に落ち込んだものの、全体では2.7%増の140万台を確保した。
北米は6.8%減の48万2,300台に後退した。米国が12.2%減の30万1,200台と大きく縮小したことが響いた。南米は18.5%減の54万7,700台だった。