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2014/11/12

経済産業情報

独建設業売上見通しを下方修正=業界団体ZDB

この記事の要約

中小建設会社の業界団体である独建設業中央連盟(ZDB)は5日、2014年の独建設業売上予測を引き下げた。景気が減速しているためで、13年実績を3.5%上回るとしていた従来の見通しを、2.8%増の981億ユーロに下方修正し […]

中小建設会社の業界団体である独建設業中央連盟(ZDB)は5日、2014年の独建設業売上予測を引き下げた。景気が減速しているためで、13年実績を3.5%上回るとしていた従来の見通しを、2.8%増の981億ユーロに下方修正した。15年については2%増えて1,000億ユーロの大台に乗るとみている。

業界のけん引車は住宅部門で、1~8月の実績は前年同期比6%増の215億ユーロに拡大した。14年通期では4.5%増の352億ユーロを見込む。15年は伸び率が2.5%に低下する見通し。

商工業施設部門の14年売上高については従来予測(2.5%増の353億5,000万ユーロ)を据え置いた。企業が投資を控えているため、来年は横ばいにとどまるとみている。

14年の公共建設に関しては従来予測の前年比3.5%増から同1%増の276億ユーロ弱に下方修正した。ZDBのハンスハルトヴィヒ・レーベンシュタイン会長は、ドイツ政府の交通インフラ予算が今年は103億ユーロ、来年も107億ユーロにとどまるのは少なすぎると批判。40億~50億ユーロの上乗せが必要だとの認識を示した。

同会長はまた、大都市と大学都市を中心に住宅が不足していることを指摘したうえで、住宅投資を促進するために政府は法定の減価償却率を現在の2%から4%に引き上げるべきだと訴えた。