勤務時間外に社員が業務用の電子メールを送受信する件数の大幅削減に、化学大手の独エボニックが成功した。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙がトーマス・ヴェッセル取締役(人事担当)への取材などをもとに報じた。
スマートフォンなどの普及を背景に社員が勤務時間外に業務用の電子メールや電話を受け取り、仕事をせざるを得なくなることがドイツで大きな問題となっている。エボニックはこの問題の解決に向けて1年前にルールを作成。また、管理職に対し各部署の業務実態に見合った解決策を部下と話し合って取り決めるよう指示した。
これが奏功し、週末の業務用メールのやり取りは半減したという。
ドイツで働く同社の社員は2万1,000人おり、そのうち1万7,000人強は移動通信端末を利用している。