独商工業用不動産大手のドイチェ・イモビリエン・シャンセン・グルッペ(DIC、フランクフルト)は13日、投資大手の米KKRと共同で合弁会社を設立すると発表した。自社の業務を新会社ジャーマン・エステート・グループ(GEG)に移管。ドイツの商工業不動産分野で有数の企業に発展させる考えだ。
GEGを折半出資でフランクフルトに設立。オフィスビル、商業施設を中心に事業を展開する。最優良物件のほか、利回りは大きいもののリスクの高い物件も対象とする考えだ。
投資資金は両社でねん出するほか、外部の投資家からも調達する。投資予定額は明らかにしていないものの、『フランクフルター・アルゲマイネ』紙は業界関係者の情報として、「今後5年間で約50億ドルを投資する」と報じた。
KKRは今回の合弁設立により独不動産事業を加速させる考えで、同国でのオフィスビル、商業施設向け投資は今後すべてGEGを通して展開していく。