キッチン家具製造の独アルノは2日、収益力強化に向けた計画を発表した。ドイツでの生産体制を柔軟化するほか、国内管理事業の集権化とブランド・製品の整理を実施。事業コストを削減する意向だ。
同社はドイツに計4工場を持つ。それぞれの稼働率は変動が大きく、急増した受注を処理するために生産シフトを増設して派遣社員を利用する工場がある一方で、稼働率が低い工場もある。特需の増産体制に要するコストは昨年だけで約500万ユーロに上った。同社は稼働率の低い工場から高い工場に従業員を回すことでこうした無駄を削減する考えで、例えばエンガー工場の一部従業員を今夏、プレンドルフ本社工場に配置する考えだ。
国内管理事業は今後、販売、生産、顧客サポートという3つの機能別に編成。これまでの部門別の編成から改める。