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2015/2/11

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ABB―14年営業益11%減に―

この記事の要約

スイスの重電大手ABB(チューリヒ)が5日発表した2014年12月期の営業利益(EBITDA)は54億米ドルとなり、前期比で11%減少した。受注残高が少なかったほか、送配電網、発電設備などを手がけるパワーシステム部門の不 […]

スイスの重電大手ABB(チューリヒ)が5日発表した2014年12月期の営業利益(EBITDA)は54億米ドルとなり、前期比で11%減少した。受注残高が少なかったほか、送配電網、発電設備などを手がけるパワーシステム部門の不振が響いた。純利益も7%減の25億9,400万ドルに縮小。売上高は5%減の398億3,000万ドルだった。新規受注高は7%増えて415億1,500万ドルとなった。

パワーシステム部門は受注低迷、洋上風力発電プロジェクトの遅延によるコスト増大、アジア企業との価格競争激化など苦戦が続いており、同社は昨年4月、再編に着手した。同部門の14年12月期のEBITDAは前期の4億1,900万ドルから500万ドルへと99%減少したものの、ウルリヒ・シュピースホーファー社長は収支トントンを確保するとした目標を達成できたと述べ、満足を示した。

15年12月期の業績予測は提示しなかった。同社長は石油価格の急落を受けて石油・天然ガス採掘事業者が新規投資を見合わせているほか、現在のドル高が同社業績の押し下げ要因になることを指摘。事業環境が厳しいことを明らかにした。

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