医薬品大手の独シュターダ(バート・フィルベル)は9日、エボラ出血熱用の迅速診断キットを3月から販売すると発表した。同キッドは免疫迅速診断製品の開発・製造に特化した独セノバ(Senova)の製品。シュターダは1セットを3.20ユーロで販売する。
同キッドを利用すると、進行した段階にあるエボラ出血熱の感染を数分で調べることができる。このため感染者の早期隔離が可能になり、感染拡大の防止効果が期待できる。
感染により死亡した患者での検査も重要な投入分野としている。多くの人が死亡した患者に接触することで感染しているためだ。
同キッドはすでにギニアで数百人を対象に試験利用され、効果が確認されている。電力や特別な機器がなくても利用できる。