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2015/3/11

企業情報

ドイツポスト―長距離バスを大幅拡充へ―

この記事の要約

物流大手のドイツポスト(ボン)は4日、傘下の長距離路線バス子会社ドイツポスト・モビリティが運行都市を5月中旬から、これまでの60カ所から120カ所へと倍増すると発表した。長距離バス市場では最大手2社が合併計画を打ち出すな […]

物流大手のドイツポスト(ボン)は4日、傘下の長距離路線バス子会社ドイツポスト・モビリティが運行都市を5月中旬から、これまでの60カ所から120カ所へと倍増すると発表した。長距離バス市場では最大手2社が合併計画を打ち出すなど規模のメリットを追求する動きが強まっており、ドイツポスト・モビリティは路線数や運行数を増やすことで対抗する考えだ。国際路線や深夜バスの運行も開始する。

利用者の多い路線では運行数を増やす計画で、ベルリン~ミュンヘン、ベルリン~フランクフルト線は現在の1日2本から同3本に拡大する。

国際路線はエストニアのバス事業者ルクス・エクスプレス/シンプル・エクスプレスと提携して13日にスタートする。ドイツの複数の都市とポーランドの首都ワルシャワおよびポズナン間で運行する。バスは途中、ベルリンで乗り換える。料金はワルシャワ行が22ユーロから、ポズナン行が17ユーロから。

深夜バスはベルリン~ライプチヒ~ミュンヘン、ハンブルク~フランクフルトなどで運行する。目的地への到着時間を早朝に設定するため、乗客は現地で一日を有効に利用できる。

ドイツポスト・モビリティは長距離路線バス市場が自由化された2013年、ドイツポストと全ドイツ自動車クラブ(ADAC)の合弁会社として立ち上げられた。ADACが昨年11月に資本を撤退したため、4月1日からブランド名を「ADACポストブス」から「ポストブス」に変更する。