独ヘッセン州のアルワジール経済・交通相(緑の党)は4日の州議会で、地元フランクフルト国際空港第3ターミナルの建設計画を再検討するよう同空港の運営会社フラポートに要請した。州政府の委託で作成された3つの鑑定書を踏まえたもの。計画中止を要求してはいないものの、建設の必要性が本当にあるかどうかをもう一度、確かめることを求めている。
フラポートは同空港の利用者数が将来、一段と増えるとの予測に基づいて第3ターミナルの建設計画を作成した。すでに許可を受けており、今夏にも建設を開始する予定だ。
同相は、フラポートの利用者数予測は専門家の目からみて正しかったとしながらも、利用者数のこれまでの増加率は同予測を下回っていると指摘。第1ターミナルを拡張することで、将来の利用者増に対応することも可能かどうかなどを検討する必要があるとしている。
第3ターミナルの建設費用が20億ユーロを超えるのに対し、第1ターミナルの拡張費用は約8億6,000万ユーロにとどまるという。