独情報通信技術業界連盟(Bitkom)は15日、2015年の国内情報通信技術(ICT)市場(娯楽家電を含む)の成長率を従来予測の0.7%から1.5%に引き上げた。ソフトウエア、通信インフラ、ITサービス市場の見通しが良好なため。ICT市場規模が2年連続で拡大し、1,555億ユーロに達するとみている。
Bitkomによると、IT売上高は前年比3.2%増の803億ユーロに拡大する見通し。企業がデジタル化を推進することが最大の追い風で、ソフトウエアは5.7%伸びて全体をけん引する。ITサービスは3.0%増加し、ITハードウエアも1.3%拡大する。
通信部門の売上高は0.1%増の654億ユーロとなり、3年ぶりに増加へと転じる。通信サービス各社がブロードバンド通信網の投資を加速、通信インフラの売上成長率は3.6%となり、前年(同3.8%)に引き続き高い伸びとなる見通しだ。通信端末は1.0%増、通信サービスは0.5%減となる見込み。
娯楽家電は3.0%減の99億ユーロとなり、これまでに引き続き縮小する。スマートフォンやタブレットPCの普及を受けてデジタルカメラやテレビの需要が鈍っていることが影響。売上減少率はデジカメで11.0%、薄型テレビで3.1%に上る見通しだ。