ドイツ連邦統計局が3月27日発表した2015年2月の輸入物価指数は前年同月比3.0%減となり、25カ月連続で1年前の水準を下回った。エネルギーが28.4%低下して、これまで同様、全体を強く押し下げた格好。エネルギーを除いたベースでは1.8%増加し、5カ月連続で拡大した。
エネルギーのなかで下げ幅が最も大きかったのは原油で、36.9%低下。石油製品と天然ガスもそれぞれ27.8%、19.7%下がった。電力は10.4%増で、石炭も3.1%上昇した。
エネルギー以外では鉄鉱石が31.2%減と大幅に落ち込んだ。非鉄金属鉱石は0.9%減。銑鉄・鉄鋼・鉄合金1.3%減、非鉄金属(半製品を含む)11.8%増で、アルミナ・アルミ合金と粗ニッケルは各28.7%、23.7%上昇した。
エネルギー、鉱石、金属以外をみると、コーヒー生豆は19.7%上昇、飼料・窒素化合物も9.3%上がった。豚肉(12.2%減)、牛乳・乳製品(11.5%減)は2ケタ減となった。
輸入物価指数は前月比では1.4%増となり、10年12月以来の大きな上げ幅を記録した。石油価格の底打ちを受けてエネルギー価格が9.2%上昇。原油は21.3%、石油製品は15.2%の幅で上がった。エネルギーを除いたベースでも0.4%増加し、5カ月ぶりに上昇へと転じた。
2月の輸出物価指数は前年同月比0.7%増となり、6カ月連続で1年前の水準を上回った。前月比は0.3%増だった。