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2015/4/15

企業情報

カンプス―仏ル・デュフが買収―

この記事の要約

ドイツのパン製造・販売会社カンプス(シュバルムタール)は1日、親会社である独投資会社ECMが同社をフランスのベーカリー、レストランチェーン運営会社ル・デュフ・グループに売却することで合意したと発表した。ル・デュフは今回の […]

ドイツのパン製造・販売会社カンプス(シュバルムタール)は1日、親会社である独投資会社ECMが同社をフランスのベーカリー、レストランチェーン運営会社ル・デュフ・グループに売却することで合意したと発表した。ル・デュフは今回の買収によりドイツ事業を強化する。取引金額は公表しないことで合意した。

カンプスは1982年、パン職人のハイナー・カンプス氏がデュッセルドルフに立ち上げたパン屋が起点で、1990年代に急速に事業を拡大した。規模の拡張を優先するあまり経営状態の悪いパンチェーンを買収したため、財務が悪化し、2002年に伊パスタ大手バリラに18億ユーロで買収された。バリラはその後、カンプスの経営再建に着手したものの失敗。10年にECMに売却した。取引金額は3,000万~5,000万ユーロ未満とみられている。

カンプスはECMの下で事業地域を地元ノルトライン・ヴェストファーレン州に絞り込んだほか、店内でパンを焼き上げて販売する新タイプの店舗「カンプス・バックシュテューベ」を展開。経営再建に成功した。店舗数は現在、415カ所で、売上高は2億ユーロ強に上る。

ル・デュフは1976年の設立。世界80カ国で事業を展開しており、従業員数は2万7,000人、売上高は15億ユーロに上る。

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