空き巣など住宅を対象とする侵入窃盗の件数は昨年ドイツ全体で15万2,000件強となり、前年を約2%上回った。増加は8年連続。国内16州の犯罪統計をもとにdpa通信が報じた。
増加率が最も高かったのはバイエルン州で、約30%に達した。バーデン・ヴュルテンベルクとザールラント州もそれぞれ約20%に上っており、南部地域で増加が目立つ。デュッセルドルフを州都とするノルトライン・ヴェストファーレンは増加率が3.9%と低いものの、住民10万人当たりの件数は300件で、ブレーメン(540件)、ハンブルク(428件)、ベルリン(353件)に次いで多い。
トーマス・デメジエール連邦内相によると、住宅侵入窃盗の40%は侵入できずに失敗している。内相はこれを踏まえ、防犯対策をしっかり立てておくことが重要だと指摘。防犯投資を税控除の対象とする考えを示した。