自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)がエジプトの合弁生産会社EGAから撤退する。独週刊誌『フォーカス』が報じ、同社が追認したもので、広報担当者は5月に資本を引き揚げることを明らかにした。
ダイムラーはEGAに26%出資。ノックダウン方式で乗用車「Sクラス」「Cクラス」「Eクラス」「GLK」を生産してきた。現地生産の背景には完成車の輸入に従来、最大100%の関税を課されていたことがある。
広報担当者はEGAからの撤退の理由として◇関税率が引き下げられたうえ、今後もさらに低下する見通し◇EGAがダイムラー以外のブランドも手がけようとしている――を挙げた。
ダイムラーは昨年、エジプト向けに乗用車の輸出を開始。EGAで生産した車両も含め4,255台を現地販売した。