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2015/5/13

経済産業情報

乗用車新車登録5カ月連続で増加、三菱とスバルが絶好調

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2015年4月の乗用車新車登録台数は29万1,395台となり、前年同月を6.3%上回った。増加は5カ月連続。ドイツ車が6%増の21万1,200台、輸入車が8%増の8万200台ととも […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が5日発表した2015年4月の乗用車新車登録台数は29万1,395台となり、前年同月を6.3%上回った。増加は5カ月連続。ドイツ車が6%増の21万1,200台、輸入車が8%増の8万200台とともに好調だった。1~4月の累計は前年同期比6.4%増の104万9,025台で、内訳はドイツ車が7%増の75万8,500台、輸入車が4%増の29万500台だった。

4月の増加率(前年同月比)が最も大きかった部門はSUVで、17.4%に達した。小型車とコンパクトカーもそれぞれ10.2%増、9.4%増と好調。スポーツ車(12.3%減)とキャンピングカー(11.2%減)は大きく落ち込んだ。

部門別のシェアではコンパクトカーが26.4%で最も大きく、これに中型車(12.8%)、小型車(10.2%)、SUV(10.0%)が続いた。

ガソリン車は5.6%増えて、動力源別シェアで50.2%を占めた。ディーゼル車は6.9%増で、シェアは48.2%。エレクトロアウト(電気自動車とレンジエクステンダー)は14.2%増の684台だった。ハイブリッド車は25.2%増の2,891台で、プラグインハイブリッド車に限ると伸び率は233.1%に達した。

新車の走行1キロメートル当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は平均131.3グラムで、前年同月から2.7%減少した。

4月の伸び率が最も大きかったブランドは三菱で、105.9%増の3,422台に拡大した。これにジープ(79.3%増の1,189台)、スバル(67.8%増の683台)、ランチア(65.4%増の129台)が続いた。

ドイツ車はメルセデスが4.2%減の2万4,645台に落ち込んだ以外はすべて増加。特にスマート(49.2%増の3,458台)とミニ(39.3%増の3,505台)は伸び率が大きかった。フォードは12.9%増の2万1,755台、BMWは8.4%増の2万2,061台、オペルは7.1%増の2万1,150台、ポルシェは7.0%増の2,965台、アウディは4.9%増の2万7,059台、フォルクスワーゲン(VW)は3.5%増の6万2,661台だった。

三菱とスバル以外の日本車はレクサス(57.0%増の157台)、日産(28.0%増の5,923台)が増加。スズキ(1.6%減の2,658台)、トヨタ(6.5%減の5,360台)、マツダ(14.3%減の3,253台)、ホンダ(41.1%減の1,156台)は落ち込んだ。

日本車以外の主な輸入ブランドではボルボ(22.4%増の3,092台)、ランドローバー(22.2%増の1,607台)、ルノー(17.9%増の1万1,822台)、セアト(11.9%増の8,008台)、シュコダ(10.0%増の1万5,764台)、現代(10.0%増の8,993台)が2ケタ台の伸びを記録。シトロエン(8.1%増の4,764台)、ダチア(5.1%増の4,510台)も伸びを確保した。プジョーは1.4%減の5,297台、フィアットは7.9%減の7,112台、起亜は13.6%減の4,783台だった。

一方、独自動車工業会(VDA)が同日発表した4月の国内乗用車生産台数は前年同月比4%減の47万6,100台で、輸出台数も4%減の36万7,700台に落ち込んだ。モデルチェンジなどの特殊要因が響いたという。1~4月の累計でも生産台数が前年同期比1%減の195万4,800台、輸出台数が1%減の151万5,800台に縮小した。

4月の新規受注台数は国内が前年同月比横ばい、国外が1%強増だった。1~4月は国内が前年同期比7%増で、国外も6%増えた。

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