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2015/6/24

企業情報

コンチネンタル―独北部工場で人員削減へ―

この記事の要約

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)が独北部のギフホルンにある工場で人員削減を実施する。同工場で生産する電動モーターの需要低迷などを受けた措置。フランク・ユルダン取締役が地方紙『ハノーバー・アルゲマイネ・ツァイ […]

自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)が独北部のギフホルンにある工場で人員削減を実施する。同工場で生産する電動モーターの需要低迷などを受けた措置。フランク・ユルダン取締役が地方紙『ハノーバー・アルゲマイネ・ツァイトゥング』に明らかにした。

同工場では電気自動車(EV)などに用いるモーターや、ブレーキ倍力装置用のマスターシリンダーを製造している。モーターの生産能力は6万基に上るものの、現在は自動車大手ルノー向けに生産しているだけで、稼働率が低迷している。新たな受注獲得の見通しが立たないため、将来の生産中止が避けられない状況だ。

マスターシリンダーは価格競争が厳しいため、人件費が高いドイツでの生産は採算割れに陥っている。このため同社はギブホルンとフランクフルトでの生産を中止し、チェコ北部のイチーン工場に集約するとみられる。

ギフホルン工場の従業員数は1,600人。ユルダン取締役は人員削減の規模を明らかにしていないが、金属労組IGメタルによると680人が対象となるもようだ。人員整理はグループ内での異動などを通して進める考えで、同取締役は整理解雇を可能な限り回避すると強調した。