韓国の防衛事業庁は6月30日、同国空軍初の空中給油機を欧州航空宇宙大手エアバス・グループ(蘭ライデン)に発注すると発表した。同社は競合の米ボーイングなどに競り勝って落札。今回の受注獲得を韓国産業界との関係強化につなげる考えだ。
空中給油機「A330 MRTT」4機を2019年までに納入する。受注額は約13億ドル(約12億ユーロ)。防衛事業庁の広報担当者は性能のほか、ユーロ安で同機の価格が低下したことが選定の決め手になったと語った。入札にはエアバスとボーイング、イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)の3社が応札していた。
A330 MRTTは民間機A330をベースに開発した軍用機で、これまでに35機を受注(韓国の4機を除く)。すでに24機を納入した。