英投資会社シンベン(Cinven)は6月26日、独臨床検査サービス大手ジンラブ(Synlab、アウグスブルク)の過半数資本を英同業BCパートナーズから譲り受けることで合意したと発表した。シンベンは5月に臨床検査の仏ラブコ(Labco)を12億ユーロで買収しており、今後はラブコとジンラブを統合。規模の効果を引き出す考えだ。
ジンラブの買収価格は明らかにしていない。メディア報道によると約18億ユーロに上るもよう。
ジンラブは2010年、BCパートナーズの傘下に入った。その後、計52件の買収を実施。欧州23カ国に約300拠点を持つ企業へと成長した。従業員数は7,000人強で、昨年の売上高は7億5,600万ユーロに上った。
事業を主にドイツ、スイス、中欧、北欧で展開している。一方、ラブコはフランス、英国、西欧、南欧に強く、両社は地理的な補完性が高い。