コメルツ銀行は他行の顧客が現金自動預け払い機(ATM)を利用する際の料金を大幅に引き上げる予定だ。貯蓄銀行などに比べて料金水準が低いためで、コメ銀の広報担当者はメディアの問い合わせに対し、市場価格を下回る水準をいつまでも維持することはできないと回答した。ドイツ銀行と同子会社ポストバンクも同様の措置を取る可能性がある。
民間銀行は2010年、他行の顧客から徴収するATM利用料金を1.95ユーロ以下とすることを取り決めた。コメ銀とドイツ銀、ポストバンクの3行は最近、この契約を解除。コメ銀は10月1日から3.9ユーロに引き上げることを決めた。同3行とヒポフェライン銀行およびこれら4行の子会社がATMの相互解放を目的に設立した業界団体キャッシュ・グループに所属する銀行の顧客はこれまで同様、コメ銀のATMを無料で利用できる。
コメ銀以外は現時点で、他行顧客の利用料金を値上げするかどうか決定していない。
貯蓄銀行と信用協同組合は他の金融機関の顧客から平均4ユーロの利用料金をとっている。