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2015/7/29

企業情報

フォルクスワーゲン―トラック新会社の本社はブラウンシュヴァイク―

この記事の要約

欧州自動車最大手のフォルクスワーゲン(VW)が商用車事業を統括する新持株会社の統括拠点をドイツ北部のブラウンシュヴァイクに設置する。地方紙『ハノーバーシェ・アルゲマイネ・ツァイトゥング』が21日報じ、同社が追認したもので […]

欧州自動車最大手のフォルクスワーゲン(VW)が商用車事業を統括する新持株会社の統括拠点をドイツ北部のブラウンシュヴァイクに設置する。地方紙『ハノーバーシェ・アルゲマイネ・ツァイトゥング』が21日報じ、同社が追認したもので、スカニア、MANの2ブランドからなる大型商用車・バス事業の司令塔は同市に置かれることになった。ブラウンシュヴァイクはVWの本社所在地ヴォルフスブルクに近く、VWグループの一体性を維持するのに適している。

新会社の統括拠点をめぐっては独南部のフランクフルトと北部のハノーバーも候補に上がっていた。商用車事業の責任者であるレンシュラー取締役はVW本社の影響力を弱めるためフランクルトを望んでいたものの、VWの大株主である地元ニーダーザクセン(Nds.)州政府やVWの従業員代表である事業所委員会が反対。VWの取締役会でも支持を得られなかった。

ハノーバーはNds.の州都であり、本命視されていた。だが同市に小型商用車を手がけるVWブランド商用車の統括拠点があることがネックとなったもようだ。『フランクフルター・アルゲマイネ』紙によると、VWのヴィンターコルン社長は小型商用車を乗用車に近い存在とみなし大型トラックと明確に区別したい考えのため、大型トラック事業を行う新会社の統括拠点をハノーバー以外の都市に置くことで、VWブランド商用車事業が将来的に新会社に統合されるとの観測の火消を図ったという。

新会社は当初、従業員およそ50人でスタート。最終的に100人以上に拡大する。

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