独最大手銀行のドイツ銀行(フランクフルト)が7月30日発表した2015年4-6月期(第2四半期)の税引き前利益は12億2,800万ユーロとなり、前年同期比で33.9%増加した。中核4部門すべてで増益を確保。純利益は前年同期(2億3,800万ユーロ)の3.4倍の8億1,800万ユーロとなり、自己資本利益率は2.1%から5.7%へと上昇した。
税引き前利益を部門別でみると、投資銀行(CB&S)は債券取引が好調で、44.9%増の12億ユーロへと大きく拡大。リテール(PBC)も貸倒引当金が39%減の1億5,100万ユーロに減少した効果で27.4%増の4億8,300万ユーロへと伸びた。企業・金融機関向けの決済や国際貿易金融サービス部門(GTB)は28.1%増の2億8,300万ユーロ、富裕層向け資産管理部門(AWM)は2倍強の4億2,200万ユーロだった。
訴訟関連の引当金は12億ユーロで、前年同期の4億7,000万ユーロから大幅に増加した。6月末時点の同引当金総額は38億ユーロに上る。
6月末時点の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は11.4%で、3月末から0.3ポイント上昇。総資産に対する自己資本の比率であるレバレッジ比率も0.2ポイント増の3.6%に改善した。