ドイツ連邦経済省が6日発表した2015年6月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.0%増となり、2カ月ぶりに拡大した。大型受注の規模が平均を上回ったことが大きい。部門別では投資財が全体を押し上げた。経済省は企業景況感が良好なことを指摘。製造業の景気は今後も緩やかな拡大基調が続くとの見方を示した。
受注を地域別でみると、ユーロ圏外が6.3%増と大きく伸びた。ユーロ圏(ドイツを除く)は2.3%増で、国外全体では4.8%拡大した。国内は2.0%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。
投資財の受注は3.7%増加した。ユーロ圏外が8.8%拡大して全体をけん引。ユーロ圏も3.1%伸びた。国内は2.2%減となり、3カ月連続で後退した。
中間財は0.4%減で、内訳はユーロ圏が2.4%増、ユーロ圏外がプラスマイナス0%、国内が1.9%減だった。
消費財も0.6%落ち込んだ。ユーロ圏外は2.2%増加したものの、ユーロ圏と国内がそれぞれ1.9%、1.6%縮小した。
特殊要因による統計上のブレが少ない四半期単位の比較をみると、第2四半期(4~6月)は前期(1~3月)を実質3.0%上回った。3部門すべてで増加。地域別では国外が好調だった。