スイス農業科学大手のシンジェンタ(バーセル)は19日、フラワー種子事業からの撤退方針を明らかにした。最終消費者のニーズの変化を背景に販売チャンネルと小売市場の環境が変化し、業界再編が起きていることを受けた措置と説明している。放出するフラワー種子事業は業界再編で大きな役割を果たすとの見方を示した。
フラワー種子事業は業務用および園芸愛好家向け農薬・種子苗を手がけるローン・アンド・ガーデン部門の一部。シンジェンタによると、一般向け市場の世界最大手で、利益を計上している。ローン・アンド・ガーデン部門では今後、ゴルフ場用農薬などの化学品分野に経営資源を絞り込む。