経営不振の独デパート大手カールシュタット(エッセン)は8月27日、国内の一部店舗で行っている書籍販売事業をショップインショップ方式で書籍小売大手のフーゲンドゥーベルに全面委託すると発表した。カールシュタットは書籍事業から年内に撤退する。
両社はすでに提携関係にあり、フーゲンドゥーベルはカールシュタットの17店舗で書籍販売事業を展開している。今後は新たにカールシュタットの約20店舗で書籍を販売する。売り場面積は各30平方メートル程度と小さく、取り扱う書籍は顧客へのアドバイスが不要なベストセラーや旅行ガイドなどに絞り込む。
アドバイスが必要な本は全国に約90ある自社の店舗で販売。カールシュタット内のショップインショップと差別化を図り、競合しないようにする。