独電気電子工業会(ZVEI)が28日発表した独業界の7月の輸出高は前年同月比8.0%増の148億ユーロとなり、7月としては過去最高を記録した。1~7月の累計も前年同期比8.1%増の1,017億ユーロと好調だった。
ユーロ圏向けの7月の輸出高は45億ユーロで、前年同月を9.5%上回った。伸び率が最も大きかった仕向け先国はアイルランドで、43.4%増の1億2,800万ユーロを記録。フィンランド(32.8%増の1億3,300万ユーロ)、オランダ(23.6%増の7億7,900万ユーロ)、スペイン(21.2%増の4億9,200万ユーロ)、スロバキア(20.8%増の1億8,100万ユーロ)、イタリア(13.2%増の6億9,100万ユーロ)も2ケタ台の伸びとなった。フランスは1.0%増の9億3,600万ユーロと小幅な伸びにとどまり、ギリシャ(59.2%減の2,200万ユーロ)、スロベニア(11.8%減の4,700万ユーロ)、ベルギー(5.3%減の3億2,600万ユーロ)は前年同月を下回った。
ユーロ圏外向けは103億ユーロで、7.0%増加した。伸び率が最大だったのはメキシコで、43.6%増の1億7,200万ユーロを記録。これにマレーシア(23.5%増の2億4,100万ユーロ)、トルコ(21.3%増の2億6,400万ユーロ)、米国(14.3%増の14億ユーロ)、ハンガリー(14.3%増の3億8,500万ユーロ)、英国(12.4%増の8億700万ユーロ)、インド(9.7%増の1億8,900万ユーロ)が続いた。中国は0.8%増の13億ユーロで、韓国は12.6%減の2億1,500万ユーロに落ち込んだ。日本は4.0%増の2億3,800万ユーロだった。
1~7月のユーロ圏向けの輸出高は前年同期比5.5%増の319億ユーロ、ユーロ圏外向けは同8.6%増の698億ユーロだった。米国向けは19.0%増の91億ユーロと好調で全体をけん引。中国向けは伸び率が4.9%に縮小し、額は87億ユーロとなった。