独化学工業会(VCI)は5日、米国向けの化学製品・医薬品の輸出高が昨年は165億ユーロに達し、これまで1位だったオランダ向け(148億ユーロ)を大きく上回ったと発表した。ウテ・ティルマン専務理事は「米国はもともと重要な輸出市場だったが、近年は製造業のルネサンスを受けて重要性がさらに高まっている」と指摘。欧州連合(EU)と同国が環大西洋貿易投資パートナーシップ(TTIP)を締結すれば、輸出に一段と弾みがつくとの見方を示した。
米国からの化学製品・医薬品の輸入高は110億ユーロで、オランダ、ベルギー、スイスに次いで4番目に大きかった。