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2015/10/14

企業情報

シーメンス―路車間通信でNXPと提携―

この記事の要約

電機大手の独シーメンスと半導体大手の蘭NXPは6日に仏ボルドーで開催された高度道路交通システム(ITS)に関するカンファレンスで、両社が路車間通信の分野で提携したと発表した。シーメンスは渋滞や路上凍結情報などの通信に用い […]

電機大手の独シーメンスと半導体大手の蘭NXPは6日に仏ボルドーで開催された高度道路交通システム(ITS)に関するカンファレンスで、両社が路車間通信の分野で提携したと発表した。シーメンスは渋滞や路上凍結情報などの通信に用いる路肩ユニット(RSU)、NXPは同RSU向けの無線通信チップをそれぞれ持ち寄る。まずはドイツのアウトバーンA9号線のミュンヘン~ニュルンベルク間でテストを実施。2016年末までに実用化できるようにする。

無線方式には無線LANをベースとした路車間/車車間通信技術「IEEE802.11p」を採用した。IEEE802.11pには高速で動く物体でも機能するうえ、高層建築物などがあっても通信に支障が生じないという強みがある。データの安全性を保つためにはNXPの提携先である豪コーダ・ワイヤレスの技術を投入する。