独フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホンブルク)がイスラエルの同業ネフロモア(Nephromor)を完全買収する。フレゼニウスの確認を得た情報として『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が23日報じたもので、広報担当者は「買収合意に調印した」と発言。現地独禁当局の承認が出れば取引は成立することを明らかにした。
ネフロモアはイスラエル最大の人工透析サービス会社で、同国の糖尿病患者の約4分の1に当たる2,000人をケアしている。同社の買収により、FMCはイスラエル市場進出を果たすとともに、現地の最大手となる。
FMCはネフロモアの資本を製薬大手テバ、現地医療保険最大手クラリットなどから譲り受ける。買収金額は明らかにしていないが、FAZ紙が業界情報として報じたところによると、約3億5,000万シェケル(約8,000万ユーロ)に上る。