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2015/11/18

経済産業情報

テスラが独にEV電池工場建設も、政府と交渉

この記事の要約

電気自動車(EV)製造の米テスラがEV用電池工場をドイツに建設する方向で同国政府と交渉している。西南ドイツのガッゲナウにある自動車大手ダイムラーの工場で17日に開催された討論イベントでジグマール・ガブリエル経済相が明らか […]

電気自動車(EV)製造の米テスラがEV用電池工場をドイツに建設する方向で同国政府と交渉している。西南ドイツのガッゲナウにある自動車大手ダイムラーの工場で17日に開催された討論イベントでジグマール・ガブリエル経済相が明らかにしたもので、テスラは政府の補助金を受給したい考えのようだ。工場建設計画の詳細は明らかにされていない。

ガブリエル経済相は同イベントで、EV用次世代電池の製造で欧州の自動車業界は緊密に連携すべきだとの立場も表明した。欧州業界はそうすることによってのみ次世代電池技術の主導権を掌握できるとみているためで、ダイムラーと競合フォルクスワーゲン(VW)の事業所委員長(従業員代表のトップ)から支持を受けた。VWブランド乗用車のヘルベルト・ディース社長もEV用電池セルの生産でドイツの自動車業界は協力すべきだとの立場を16日に明らかにしている。

ただ、ダイムラーはこうした構想に否定的で、ヴィルフリート・ポルト取締役(人事担当)は「セル生産というテーマはわが社にとって現在、魅力がない」と明言した。背景には、同社が販売不振を理由にリチウムイオン電池セルの生産事業から今年末に撤退することがある。

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