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2015/11/18

経済産業情報

I4.0で売上増、関連ソフト利用メーカーの5割が予想

この記事の要約

工場・生産設備のネット化である「インダストリー4.0(I4.0)」分野のソフトウエアをすでに利用しているか導入を検討する独メーカーの51%が、同ソフトの利用により売上高が増加すると考えている――。独情報通信業界連盟(Bi […]

工場・生産設備のネット化である「インダストリー4.0(I4.0)」分野のソフトウエアをすでに利用しているか導入を検討する独メーカーの51%が、同ソフトの利用により売上高が増加すると考えている――。独情報通信業界連盟(Bitkom)が主要産業の企業を対象に実施したアンケート調査で明らかになったもので、売上高が10%以上増えるとの回答も9%に上った。

調査は自動車、機械、化学、電機業界の、従業員数100人以上の企業404社を対象にBitkomリサーチが実施した。それによると、I4.0ソフトをすでに利用しているか導入を検討する企業は全体の62%を占めた。I4.0ソフトの利用による売上増を予想する企業の割合(同ソフトをすでに利用しているか導入を検討している企業が分母)が最も高かった業界は電機で、53%に上った。これに化学が52%で続き、自動車は50%、機械は48%だった。

Bitkomのベルンハルト・ローレーダー専務理事は、I4.0によりメーカーは顧客の個々のニーズに対応した製品を製造できるようになると指摘。そうした体制の構築に向けて現在から準備を進める企業は競争力を高めることができると強調した。