ハンブルク港マーケティング協会が16日発表した同港の1-9月期のコンテナ取扱量は670万TEU(20フィートコンテナ換算)となり、前年同期比で9.2%減少した。主要貿易相手国であるロシア、中国との取引が振るわないほか、競合の蘭ロッテルダム、ベルギー・アントワープ港が港湾料金を引き下げアジアからのコンテナ船を取り込んでいることが響いた。15年通期では900万TEU弱となり、前期の970万トンを7%以上、下回る見通しだ。回復の見通しは現時点で立っていない。
1-9月期の対ロシアのコンテナ取扱量は32万3,000TEUで、前年同期を36%下回った。欧米の経済制裁や同国の景気後退が直撃。対中国も14.9%減の190万TEUに落ち込んだ。ただ、対ロのコンテナ取扱量は底打ちの兆しが出ているという。
ハンブルク港の1-9月期の海運貨物取扱量は1億460万トンで、前年同期を4.8%下回った。バラ荷取扱量は8.7%増の3,430万トンに拡大したものの、全体の落ち込みを相殺できなかった。