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2015/12/2

企業情報

ゾンネンバッテリー―電力大手に宣戦布告―

この記事の要約

太陽光発電向けの蓄電池を製造する独ゾンネンバッテリー(ヴィルトポルツリード)が電力大手から顧客を大量に奪い取る考えだ。フィリップ・シュレーダー新社長が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたもので、10年後には最大手エ […]

太陽光発電向けの蓄電池を製造する独ゾンネンバッテリー(ヴィルトポルツリード)が電力大手から顧客を大量に奪い取る考えだ。フィリップ・シュレーダー新社長が経済紙『ハンデルスブラット』に明らかにしたもので、10年後には最大手エーオンが持つ現在の顧客数よりも多くの顧客を獲得するつもりだと明言した。

ゾンネンバッテリーは従業員数が150人、売上高が3,000万ユーロと事業規模が小さい。電池セルも内製していないが、独自開発のソフトウエアに自信を持つ。

同社の事業モデルは◇太陽光発電システムと蓄電池をともに持つ世帯をネットワーク化する◇過剰な電力を持つ世帯から電力が不足する世帯に電力を融通する――というもので、販売手数料がかからないため、電力価格は市価を大幅に下回る。顧客数は現在8,500にとどまるが、需要を掘り起こせるとみている。