工業ガス大手の独リンデ(ミュンヘン)は7日、米国の医療ガス供給会社アメリカン・ホームペイシェントを買収すると発表した。同国事業を強化することが狙い。買収金額は明らかにしていない。クロージングは来年第1四半期を見込む。
アメリカン・ホームペイシェントはテネシー州ブレントウッドに本社を置く企業で、慢性閉塞性肺疾患(COPD)と閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の患者向けに医療ガスを供給している。米国東部を中心に38州で事業を展開、支店数は220に上る。従業員数は2,700人強、売上高は約2億6,000万ユーロ。
リンデは同社を米国の医療用ガス供給子会社リンケアに統合。ケア対象となる米国の患者数を100万人以上に拡大する。