ドイツ連邦統計局が8日発表した2015年11月の輸出高は前年同月比7.7%増の1,022億ユーロ(暫定値)に拡大し、6月以来の大きな伸びとなった。欧州連合(EU)加盟国向けが9.5%伸びて全体をけん引した格好。輸入高は5.3%増の817億ユーロ(同)で、貿易収支の黒字幅は前年同月の174億ユーロから206億ユーロへと18.4%増加した。経常黒字は33.5%増の247億ユーロだった。
輸出の伸びを仕向け先地域別でみると、EUのユーロ非加盟国向けが10.8%と最も大きく、これにユーロ圏が8.8%で続いた。EU域外は新興国経済の低迷を受けて5.1%にとどまった。
輸入もEUのユーロ非加盟国からの伸び率が最も高く、8.2%に上った。ユーロ圏は同5.5%、EU域外は3.4%だった。
1~11月の輸出高は1兆1,039億ユーロで、前年同期を6.7%上回った。EUのユーロ非加盟国向けが9.8%増加。ユーロ圏とEU域外向けは伸び率がそれぞれ5.9%、5.8%にとどまった。
同輸入高は前年同期比4.2%増の8,748億ユーロだった。輸入先地域別の伸び率はEUのユーロ非加盟国が6.2%で、ユーロ圏とEU域外はそれぞれ3.7%だった。
1~11月の貿易黒字は2,291億ユーロで、前年同期の1,952億ユーロから17.4%増加。経常黒字も1,872億ユーロから2,240億ユーロへと19.7%拡大した。