射出成型機械製造の独クラウス・マッファイ(ミュンヘン)は11日、中国化工集団(ケムチャイナ)がカナダの投資会社オネックスから同社を買収すると発表した。化学機械分野の競争力を強化する狙い。取引金額は9億2,500万ユーロで、中国企業による独企業買収では過去最大となる。
クラウス・マッファイは1839年創業の老舗メーカーで、戦車製造のクラウス・マッファイ・ヴェークマン(KMW)とはもともと同一企業だった。オネックスには2012年末に5億6,800万ユーロで買収された。14年の売上高は11億ユーロ。従業員数は約4,500人(うちドイツが2,800人)で、今年は増員を計画している。ケムチャイナの傘下に入ることで、中国を中心にアジア事業を強化していく考えだ。