ブレイン―IPOを計画―

産業用バイオテクノロジー企業の独ブレイン(ツヴィンゲンベルク)は5日、新規株式公開(IPO)方針を発表した。市場資金を調達して開発中の製品の市場投入を加速する考え。ユルゲン・エック社長は『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に、時価総額で売上高の7~8倍を目指すと語った。

フランクフルト証券取引所の「プライム・スタンダード」でIPOを実施する。新株を発行。状況によっては筆頭株主であるファミリーオフィスのMPベタイリグングスが保有する既存株の一部を売り出す。同社への出資比率は現在、MPが50.1%、ベンチャーキャピタル・ファンドのグループMIGが29%、創業者と経営陣が計29%となっている。IPO後は浮動株比率が20%超、50%未満となる。

ブレインはドイツ最大の産業用バイオ企業で、1993年の設立時から自然のプロセスを利用した製法で製品を生産している。2015年9月期の売上高は約2,600万ユーロで、営業赤字(EBITベース)500万ユーロ弱を計上した。上場後2年で営業黒字化を達成することを目指している。

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