企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)が11日発表した2015年12月期暫定決算の売上高(IFRSベース)は前期比18%増の208億ユーロと大きく拡大した。クラウド事業が110%増の22億9,000万ユーロと2倍以上に拡大して全体をけん引。ライセンス・サポート事業も13%増の149億3,000万ユーロと好調だった。
営業利益(同)は2%減の42億5,000万ユーロに落ち込んだ。クラウド事業の強化に伴い他の事業分野で人員整理を行っていることが響いた格好。売上高営業利益率は前期の32.1%から26.8%へと落ち込んだ。
非IFRRベースの営業利益13%増の63億5,000万ユーロに拡大した。為替変動の影響を除いた同利益は59億200万ユーロで、目標レンジの56億~59億ユーロを上回った。