SMAソーラー―家庭用蓄電池向けインバーター販売へ―

ソーラーインバーター大手の独SMAソーラー(ニーステタール)は18日、家庭用蓄電池向けのインバーターを市場投入すると発表した。ソーラーパネルで発電した電力を売電せず自ら利用する世帯が今後、世界的に増えると予想されるためで、低コストで簡単かつ柔軟に投入できる製品を売り出し需要を掘り起こす考えだ。

「サニー・ボーイ・ストレージ」という名のインバーターを発売する。同製品は米テスラの「パワーウォール」のような高圧蓄電池向けに開発したもので、利用すると蓄電コストをドイツの家庭用電力料金並みの水準に抑制できるという。

同社の予想では世界の家庭用蓄電池市場規模は中期的に5億~12億ユーロへと拡大する見通し。予想レンジが広いのは蓄電ソリューション投資コストの75%以上を占める蓄電池の価格低下のスピードが読みにくいためで、低下のスピードが速ければ市場成長の速度も早まるとみている。

ドイツ国内で利用されている家庭用蓄電池の数は現在3万台強で、1年前の2倍以上に増加した。今年は2万台以上が新たに設置される見通しという。

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