高速鉄道ICEが減速運転、降雪対策で

ドイツ鉄道(DB)は14日、高速鉄道ICEの運行速度を15日から最高で時速200キロメートルに制限すると発表した。降雪や寒波に伴うダイヤの大幅な乱れを回避することが狙い。減速運転により列車の運行にやや遅れが出るものの、大幅な遅延や運休などダイヤの混乱を防ぐことができるとして乗客に理解を求めている。

降雪量が多くなると、車両に氷が張り付いて走行中に線路に落ちる。その上を列車が高速で走行すると氷の塊が風で浮き上がり車両の下部に衝突。車両が壊れて運行できなくなりやすい。この結果、大規模なダイヤの混乱が起こることが過去の経験で分かったことから、DBは当面、ICEの最高速度を本来の時速230~300キロから200キロへと引き下げる。

運行の遅れが出るのはハンブルク~ベルリン、ハノーバー~ベルリン、ハノーバー~ヴュルツブルク、マンハイム~シュツットガルト、カールスルーエ~バーゼル、ケルン~フランクフルト(マイン)、ケルン~アーヘン、ニュルンベルク~ミュンヘン、エアフルト~ハレ(ザーレ)/ライプチヒの区間。遅延時間は10~35分に上る見通しという。

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