インフィニオン―10-12月期大幅増収に―

半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)が2日発表した2015年10-12月期(第1四半期)決算の売上高は前年同期比38%増の15億5,600万ユーロと大幅に拡大した。米同業インターナショナル・レクティファイアー(IR)を年初に買収した効果が大きい。営業利益(事業部門の合計の利益)は30%増の2億2,000万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の15.0%から14.1%へとやや低下した。IRの統合コストなどが響いた格好。純利益は12%増の1億5,200万ユーロだった。

16年9月通期は売上成長率で11~15%を見込む。民生製品やIT機器向けのパワー半導体事業がけん引車となる見通し。車載半導体、チップカード・セキュリティ事業については売上成長率が同社の平均を下回るとみている。売上高営業利益率は売上成長率が13%だった場合16%に達するとしている。

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