ドイツ連邦統計局は12日、1月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が0.5%、前月比がマイナス0.8%で速報値と変わりがなく、ともに低水準にとどまった。エネルギー価格の大幅下落が背景にあり、エネルギーを除いたインフレ率は前年同月比が1.2%、前月比がマイナス0.7%だった。
前年同月比の物価変動率を項目別でみると、エネルギーでは特に暖房用灯油(-24.3%)、軽油(-12.4%)で下落幅が大きかった。このほか、乳製品(-4.1%)、電話機(-3.9%)、コーヒー・茶・カカオ(-2.1%)、電気通信サービス(-1.6%)も下落幅が大きかった。
一方、天候の影響で果物と野菜はそれぞれ5.0%、3.6%上昇。魚介類(加工品を含む)も3.0%高くなった。このほか、新聞・雑誌が4.9%、たばこが3.8%の幅で上がった。サービスでは介護が2.6%上昇した。