ドイツ連邦統計局が19日発表した1月の生産者物価指数は前年同月比2.4%減とこれまでに引き続き低下した。世界的な景気低迷を受けてエネルギーと原料の価格が大きく下落。全体が強く押し下げられた。エネルギーを除いたベースでは低下幅が0.6%だった。
エネルギーは7.3%低下した。石油製品が11.6%減、天然ガスが11.0%減と2ケタ台の下落率を記録。重油は45.7%、暖房用灯油は28.7%、産業向け天然ガスは15.5%、軽油は12.8%安くなった。ガソリンの下落幅は3.3%と比較的小さかった。電力はマイナス6.7%で、大口需要家向けはマイナス1.4%にとどまった。
中間財も2.2%下落した。金属が8.5%低下。鉄筋は14.6%、非鉄金属鉱石は9.0%の幅でそれぞれ落ち込んだ。金属スクラップは下落幅が30.1%に達している。化学基礎原料は3.7%減。紙・段ボールは1.8%上昇した。
非耐久消費財は0.6%上昇した。食料品は0.3%増で、甘味系菓子と牛肉はそれぞれ4.6%、5.3%高くなった。豚肉はマイナス1.3%で、牛乳・乳製品も2.8%下がった。
耐久消費財は1.4%増、投資財は0.6%増だった。
生産者物価は前月比では0.7%低下した。エネルギーと中間財がそれぞれ2.5%、0.4%下落。エネルギーを除いたベースでも0.1%下がった。