1月輸入物価3.8%下落、3カ月来の下げ幅に

ドイツ連邦統計局が2月29日発表した2016年1月の輸入物価指数は前年同月を3.8%下回り、3カ月来の大きな下げ幅となった。エネルギーと原料価格の下落がこれまでに続いて物価を強く押し下げており、エネルギーを除いたベースでは下落幅が1.1%だった。輸入価格の低下が止まらないと川下の生産者物価、卸売物価、消費者物価も回復は見込めない。

エネルギーは25.2%低下した。石油と天然ガスが特に大きく下落。下げ幅は原油で30.3%、石油製品で23.9%、天然ガスで23.5%に達した。石炭と電力はそれぞれ15.5%、4.8%だった。

鉄鉱石も30.8%減と大幅に低下し、非鉄金属鉱石も15.4%下がった。銑鉄・鉄鋼・鉄合金はマイナス13.8%。非鉄金属は14.7%減で、粗ニッケル、アルミニウム・アルミ合金はそれぞれ34.9%、21.8%下落した。

農産物ではコーヒー生豆(19.1%減)、穀物(8.7%減)、牛乳・乳製品(8.2%減)で下げ幅が大きかった。カカオと牛肉はそれぞれ5.0%、4.7%上昇。衣料品も3.4%上がった。

輸入物価指数は前月比でも1.5%減と大幅に下落した。エネルギーが11.6%低下。エネルギーを除いたベースでは下げ幅が0.4%だった。

1月の輸出物価指数は前年同月比が0.5%減、前月比が0.2%減だった。

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