ドイツの下院である連邦議会は2月25日、たばこ規制の強化に向けた法案を可決した。欧州連合(EU)指令を国内法に転換するもので今後、連邦参議院(上院)の可決を経て施行される見通し。EU加盟国は同指令を5月20日までに施行しなければならない。
新規制では健康被害に関する警告表示義務が厳格化される。具体的には喫煙の健康リスクを明記した文章に加えて、喫煙の影響を示すショッキングな写真もたばこのパッケージに印刷しなければならなくなる。警告文・写真はパッケージ両面でそれぞれ65%を占めなければならない。
また、たばこにメントール、バニラ、フルーツなどの香りを付けたり、依存性や毒性を高める添加物を使用することが禁止される。たばこ本来の味や香りを残すことで若者の喫煙開始を抑制するのが狙い。ただ、メントールたばこについては、2020年まで販売が認められる。