ドイツ連邦統計局が2月26日発表した2015年の協定賃金指数は特別手当込みベースで前年比2.1%増となり、上げ幅は11年以来の低水準にとどまった。比較対象の14年は公共部門で成立した賃金協定の効果で水準が押し上げられており、その反動が大きい。
2015年の協定賃金(特別手当込み)を部門別でみると、増加幅が最も大きかったのはホテル・飲食業で、3.3%に上った。全国全業界一律の最低賃金(時給8.5ユーロ)が導入されたことで、上げ幅が大きくなった。
製造業も3.2%上昇した。自動車・電機などの金属業界で賃金が3.4%引き上げられるとともに一時金150ユーロが支給されたことが大きい。