ライン・マイン・ネッカー地区でフィンテック急増

ITを活用した新しい金融サービス事業者であるフィンテックが情報通信産業のクラスターである独西南部のライン・マイン・ネッカー地区で急速に増えている。コンサルティング大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)の調査によると、同地区のフィンテック企業数は昨年末時点で58社に上り、1年前(48社)に比べ21%増加。2012年末(34社)からは71%拡大した。ドイツではベルリン(70社)に次ぐ2位で、3位のミュンヘン(34社)を大きく引き離している。

ライン・マイン・ネッカー地区でフィンテックが最も多いのはフランクフルトで38社(全体の66%)に上る。同市には銀行が集中していることから、同地に拠点を構えると顧客を獲得しやすいという事情が背景にある。

現在ベルリンに拠点を置くフィンテックのウェブIDソリューションズは1日、フランクフルトに移転する計画を発表した。トーマス・フュスト社長は「金融都市フランクフルトは事業拡大計画に必要な国際的なネットワークを提供する」と理由を説明した。

ライン・マイン・ネッカー地区の2位はヴィースバーデンで4社。以下マインツ(3社)、ダルムシュタット(2社)、オッフェンバッハ(2社)が続く。

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